睡眠の質が悪い。目が覚めてしまって寝付きが良くない。
などなど、現代人には睡眠にも多くの問題を抱えている人が多いと思います。
今回は質の良い睡眠に入るためのヒーリングミュージックのご紹介と、
寝る前に適していない音楽の聞き方に関してご紹介したいと思います。
音楽を聞きながら寝るということ
インターネットや動画サイトを検索すると、
睡眠に関する癒しや、ヒーリングミュージックが多くヒットするかと思います。
それこそは何も悪くはないのですが、
では、音楽を聞きながら寝ることは果たして良いことなのでしょうか。
聞き方によっては良くない
人間の生理的に、音楽を流すことにより意識は音楽に集中しようとします。
ですから音の流れを追うように聞いてしまうと、睡眠の質は下がってしまうと言われています。
意識が音楽に向かうことによって、脳が活動しようと活性化し、外的刺激は同時に睡眠を阻害します。
ですから睡眠導入時にはできれば音楽が流れていない状態が適しています。
意識が活発に動いている交感神経から、副交感神経へと自律神経が移行するタイミングで、音楽が停止するようにして下さい。
歌詞がある
特にメロディーがはっきりしていたり、言語を使った歌などは、言語を司る言語野と呼ばれる脳の部位を使用し、意識が覚醒してしまいます。
(主に言語野は左脳にある人が多く、言語を処理するのは左脳だと一般的には言われています。また、音楽は感覚的なもので、絵画などは感覚を司る右脳が優位になると言われていますが、日本人においては音楽を言語として認識する傾向が強く、左脳が活動してしまうことがあるのです。)
ですから、就寝時には歌詞のない音楽が適しています。
睡眠に適した音楽
睡眠に適した音楽は、脳の活動を緩やかにし論理的思考を抑え、副交感神経が優位になる際に発する脳波、”α波”が発生する状態が好ましいです。
テンポ
テンポの早い音楽は睡眠に適していません。
特に心臓の鼓動より早い音楽、テンポでいうとBPM120~130以上の早さでは逆に興奮してしまい、逆効果になります。
心音よりもゆっくりと穏やかなテンポ、かつリズムが具体的に把握できないようなものが好ましいと言えます。
ドラムやパーカッションが鳴っているようでは、リズムがはっきりとしてしまうため、避けたほうがいいかもしれません。
アメリカの研究では、交通事故の多くがその時にカーステレオで鳴らしていた音楽のテンポの多くが140~150と、非常に早い楽曲が多いとの統計があります。
柔らかい音
エレキギターなどがかき鳴らされたような高い音(高周波)を含む楽曲も睡眠には適していません。
高い音は、生き物にとってSOSであったり不安や恐怖を想起させる効果があります。
人間や動物も、危機が迫っていたり、悲痛を感じた場合、高い声で感情を訴えることがあるはずです。
また、犯罪が多い地域では高周波の音を持続的に鳴らすことにより、人が寄り付かなくなり、犯罪抑制に繋がったケースもありますから、あまり心地のよい音とは言えません。
このことから、柔らかく穏やかな中低音~中音くらいの耳が痛くない音が適しています。
基本的には私達がリラックスしている状態で会話するくらいの音の高さが最適です。
柔らかく穏やかで、耳馴染みが良い音。
ピアノやオルガンでいうと、の鍵盤の中央付近の音程が良いでしょう。
ループ
催眠術のように、同じフレーズがループしているヒーリングミュージックも良いです。
頭の中で羊を数えるように。
劇的な変化があったりストーリーが展開する音楽では、感情が刺激されリラクゼーション状態に入れません。
一定の雰囲気で、感情が落ち着くものが最適です。
クラシックもとても良いですが、
中には壮大なハーモニーや展開が苦手という方もいますから、自分に合ったものが見つかると良いですね。
自然の音、環境音
波の音、風や雨の音などの自然の音は、人がリラックスする周波数が多く含まれているため、睡眠には最適です。
特に人工的でないランダムな音の連続が、無意識に働きかけ副交感神経を刺激します。
最後に
如何でしょうか。
寝れない、もっとよく寝たいあなたへ。
音楽と睡眠に関してご紹介いましたが、最後に1つ、
より良い睡眠のために作成されたヒーリングミュージックを聞いてみて下さい。
睡眠に適した音楽の条件をすべて満たしており、心地よいウトウトとした状態により早く近づけるはずです。同時に耳と脳を癒し、副交感神経を優位にしますから、寝る前の数分前にぜひ聞いてみて下さい。